NIFTY SERVEアップ日:1997.9.6
本ウェブサイト公開日:2000.1.17
一部追記:2001.8.25
旅行地の記録と訪問記

本稿は同行の武田さん筆によるものです。ご好意により本ウェブサイトにアップさせていただいております。


1997.9.2 鹿児島県(鹿児島郡三島村)

 というわけで、9月1日〜6日の日程で、鹿児島県三島村に行って参りました。篠原さんと私と、共通の友人K氏とY氏の4人の世にもすさまじい珍道中となりました(^^; 1日ずつ分けて順々にアップしていきますので、よろしくおつき合いください。(長文です)



 目的は、鹿児島県鹿児島郡三島村の郵便局・簡易郵便局完訪で、9月限りで端末が入る鹿児島中央局竹島分室のほか、無特の硫黄島局、分室の黒島、簡易局の片泊の4局があります。

 位置的には、一番手前が竹島(分室)、次に硫黄島(無特)、黒島(分室)と来て黒島の反対側の集落が片泊(簡易)となっています。

【平成9/9/1(月)】【平成9/9/2(火)】
・鹿児島まで〜出港
 篠原さんは9/1 東京17:42発のひかり、私は同日18:56発ののぞみで博多まで行き、博多からはドリームつばめで西鹿児島へ。博多からはY氏が合流、西鹿児島駅でK氏が合流するまで予定通りに終わり、ほっと一安心。
 村営船「みしま」に乗り込むと、定刻9時に出港。心配した台風18号は小笠原を巻き込んで遠く東にそれてしまったようで、これも心底ほっとしました(休航が入ってしまうと、休暇を取った篠原さんと私は予定が一気に狂ってしまうのです)。
「みしま」は新造され、2001/10/2就航予定のようです。【2001/8/25追記】

・竹島にて〜あれはなんなんだ(^^;
 鹿児島発片泊行きの船は、途中の竹島港、硫黄島港、大里港(黒島)で荷物の積み降ろし、乗客の乗降などで時刻表上は30分滞留します。
 ちなみに荷物ですが、郵便物、郵便小包は各島の担当者に港で引き渡しとなります。下り便(片泊行き)は降ろすだけ、上り便(鹿児島行き)は積むだけです。これは一泊便(片泊一泊)、日帰り便(片泊からすぐ鹿児島に向けて出港)でも同じです。ですから、村内の郵便は、硫黄島→大里であっても、一旦鹿児島中央に行きます。(硫黄島-->鹿児島中央-->大里)
 他の手荷物は「みしま」のコンテナに積まれ、各島1つずつ降ろされ、中を取り出してからまた空のコンテナを積みます。作業は船に付属したクレーンで行われます(11tまで可)。すごいのは車の航送もやっているので、車のタイヤの下に布を差し入れ、それで引き上げます。工事業者の車も多く、帰路ではトラックを積んでいました。

 さて、竹島滞留(11:40〜12:10)の間に、船の下に降りて、K氏(彼は3年前、三島村と隣の十島村全局訪問を3ヶ月かけて終わらせています)は竹島分室の担当者、山崎氏にご挨拶に行きました。そこで話を聞いていますと、「端末の工事は今日」との情報・・・一同びっくり。雪だるまさんのお話の8/29から更に遅れたそうです。
 明日訪問の旨伝えてから船に戻り、港で降ろされた荷物を見ていますと、妙な荷物が・・・・・・なななんと、端末があるではないですか!(^^; カバーがかけてあるだけのむき出しです。どうも、端末と一緒に旅をしていたようです。

・硫黄島ダッシュ
  出典:「電子国土」 URL http://cyberjapan.jp/
 硫黄島滞留も30分ですが、ここは事前情報で、唯一滞留中に行き帰りできる郵便局と言われていました。が、30分といっても荷物積み降ろしなどが終わってしまえば用はなく、すぐ出港してしまいます。郵便局に行って来るために船員さんに伝えると、「出ちゃうかもしれない(^^;」というご返事だったので「硫黄島ダッシュ」を敢行します。走って2分、なんとか局に着き、貯金をするのが精一杯。記念押印も予定していたのですが、欧文印も表に出していない状態ではとても言えるわけがなく、再びダッシュで戻って、間に合ったのでした。

・黒島分室は大混雑
    出典:「電子国土」 URL http://cyberjapan.jp/
 黒島分室は大里港から10分近く歩いた大里住民センターの中にあります。竹島・黒島は崖が険しく、いずれもかなり登ったところに集落があるためです。とにかく暑いのですが、歩くしかないので歩きます。
 分室に着いたのは14:40。全部終わったのは何と17:00(^^; 4人分とはいえここまで長くかかるとは思わなかったので、こちらもびっくり。もっとびっくりなのは予告なしにいきなり来られた分室事務扱い者の日高さんでしたでしょう。
 こちらは竹島より先に、平成7年4月頃端末が入り、オン局となっています。しかし、却ってそれがあだになってしまったきらいもあります。竹島と黒島を比べると、端末がある分、操作方法に忠実に入力する必要があるオンは、かなり大変そうです。ちなみに依頼した件数ですが、
 通常貯金4件、定額(単票)3件、定期(単票)4件、定額(通帳)1件、定額小為替9件、普通為替2件、カード預入2件、振替払い込み1件、記念押印約180枚
・・・です。特に件数が多いわけではないのですが、「定期は初めて」という話もあり、本局の鹿児島中央局に問い合わせつつの仕事となります。これは別に取り扱いの方が悪いわけではなく、そもそも普段扱うこともないことを一気に持ち込むこっちが悪いのです(^^;)から、他のお客さんを優先させつつ、とにかく待ちます。ちなみに、一々本局に問い合わせるので、竹島ともども、電話代がばかにならないのだそうです。
 他のお客さんといえば、けっこうお客さんが多いのが意外です。大里、片泊の郵便物の配達を委託している委託員の方が来るのは当たり前ですが、電信為替の受け取りという方もおられます。が、「印鑑がない・・・買ってこようか(^^;)」とおっしゃいます。もちろんマズイのですが、それ以前に店がありません(^^;もちろん島内の人向けには店がありますが、常時店員がいるわけではないので・・・。

・片泊簡易局への道
  出典:「電子国土」 URL http://cyberjapan.jp/
 黒島には大里と片泊、2つの集落があります。前者が112人、後者が109人(平成7年11月)と拮抗しており、竹島102人、硫黄島125人と比べても、集落の規模はひけを取りません。大里〜片泊は7kmあるのですが、船は大里入港後、片泊に向けてすぐ出港します。ですから大里から片泊までの移動手段を見つけないといけないのですが、当然レンタサイクルなどありません。
・・・という話を船の中でまでしておりましたら、宿の方が局扱い者の日高さんに話をしていただいていて、日高さんのお兄さんの車を貸していただけるとの話になっておりまして、ありがたく片泊まで往復させていただいたのです。
 とはいえ、黒島分室の方の依頼事項はまったくといっていいほど進んでいません。実は2年に1回の監査と、9月から10月にかけて行われるオンラインの接続方法変更の方がそれぞれ1人、出張でいらしています。
 そのため私だけが黒島分室に残り、残り3人は唯一免許を持っている篠原さんの運転で片泊へ向かいます。何があったかは知らないのですが(^^;)まぁなるようになったようです。

・黒島の夜は更けて
 宿泊の日高旅館を出て、夜の散歩に出ます。夜8時を過ぎているのですが、黒島分室の窓からは明かりが(^^; 監査がまだ続いてしまっているようで、申し訳ないことです(いっぱい頼んでしまったので・・・)。
 港へ降りて、堤防の上に登って横たわると・・・一面の星空が見えます。吸い込まれそうな海の音とあいまって、日常を忘れてしまうのでした。



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